【記事案134】関西空港の月別航空貨物の推移をチェック
関西エアポート、貨物上屋面積最大50%拡張へ
12月17日、関西エアポートは関西国際空港の国際貨物地区を改修し、貨物上屋面積を最大50%拡張する計画を発表しました。医薬品やEC関連貨物など、今後需要増が見込まれる分野への対応を強化するとのことです。
現状、日本の国際航空貨物は成田空港や羽田空港の関東の方が取扱量が多いイメージがありますが、今後、関西においても需要が拡大していくのか注目されます。
本稿では、2022年から2025年にかけての関西空港の月別航空貨物量の推移を確認していきます。
関西空港の月別国際航空貨物取扱量の推移をチェック
関西空港の月別国際貨物取扱量は、東京税関のウェブページで毎月公開されています。
2022年からの月別データを基にグラフ化した結果が以下の通りです。
比較のために同期間の羽田空港のデータを表示します。
グラフを見ると、関西空港の国際航空貨物量は、月ごとに増減を繰り返しながらも、おおむね一定の水準を保って推移しています。年度末にあたる3月や、年後半に貨物量が増える傾向が見られ、一定の季節性もうかがえます。
年別に見ると、2023年には一時的に水準を下げたものの、その後は持ち直す動きが見られ、2024年以降は比較的安定した推移となっています。
また、羽田空港と比べると、関西空港は月ごとの変動が比較的穏やかで、一定の水準を維持しながら推移している点が特徴といえそうです。近年の羽田空港では国際航空貨物量が年々増加しており、直近では月6万トン前後の水準まで拡大しています。このままの流れが続けば、関西空港の取扱量を上回る可能性も考えられますが、冒頭で触れた関西空港の国際貨物地区の改修計画を踏まえると、今後は関西空港も貨物量が伸びていく可能性は高そうです。
今後も成田、羽田、関西空港の貨物取扱量の動向について、定期的にレポートしていきます。
※大谷シッピングでは航空貨物も積極的に取り扱っております。 中央アジア、イラン等、多数の実績がございます。ご入用の際はぜひお問い合わせください。
